VoIP装置の導入によって、全国の各営業所での顧客電話対応を本社カスタマーセンターに集約することができ、人的資源を効率的に活用できるようになりました。
またセキュリティを意識したVPN網を活用し、拠点間を内線電話化することにより、電話回線を利用した場合に比べて1/4という大幅な通信費削減も実現しました。

VoIP装置が無い場合でも、交換機を設定すれば各拠点にかかってきた電話を本社に転送することはできます。
しかし、本社で電話を受けた場合、取次のために一度電話を切り、拠点の担当者に電話をかけ直す手間、それに担当者からお客様にかけ直す手間が生じます。
内線転送の実現によって、こうした手間を解消することができました。

お客様からは、「『通話音声の品質が劣化するのでは』と懸念していましたが、以前使用していた電話回線と比べて品質の劣化やトラブルもなく快適です」とのお言葉をいただきました。

1. ネットワークシステム

   医療用ネットワークと業務用ネットワークを院内に構築するために、L2SW（レイヤー2スイッチングハブ）の設定でVLANシステム^※を導入しました。
   また、セキュリティ強化対策として、ファイアウォール[1] を設置することで、安心して電子カルテをご利用いただけるように。
   電子カルテ化やレセプト計算のオンライン化によって、業務効率が大幅に改善されました。

   • ※VLANシステムとは、企業内ネットワーク（LAN）において、物理的な接続形態とは独立に、端末の仮想的なグループを設定すること。端末の持つMACアドレスやIPアドレス、利用するプロトコルなどに応じてグループ化する。
     端末を物理的な位置を気にすることなくネットワーク構成を変更することができ、また、端末を移動しても設定を変更する必要がないというメリットがある。
2. 電話交換機（PBX）

   患者様・取引業者など用途別の電話番号を用意し、複数回線の利用を可能にする電話交換機（PBX）の導入と、留守番電話システムや電話設備を組み合わせ、患者様からのお問い合わせを効率的に処理できるようになりました。
   回線が複数あるので、患者様などからの電話があった際に、通話中であっても連絡を受けられるようになりました。
   また院内のどこの電話でも受発信・転送が可能となり、利便性が向上しました。

1. ルーターのリプレイスおよび保守契約の締結

   365日、24時間体制でのネットワーク監視によって、外部からの不正アクセスや万が一の障害検出時も迅速なサポートが可能となりました。
   これにより、不測の事態にあっても即座に復旧対応が可能な体制となりました。

2. リモートバックアップ

   万が一のデータの誤消去・喪失時もバックアップデータより復元可能となり、重要なデータの損失によるリスクの分散を実現しました。

3. 無線AP

   有線接続を一部廃止し、無線APを設置することによって、社内のレイアウト変更のたびに発生していた配線の引き直しが不要となり、従来に比べて大幅なコストの削減が可能となりました。

1. レイヤー2スイッチ

   ポートごとにネットワーク設定を変更することが可能となり、業務LAN・会計端末などネットワークの使い分けを実現しました。
   これによってセキュリティの強化を図ることができました。

2. 電話回線の光回線化

   電話回線を光回線化し、回線効率・ランニングコストの削減を実現しました。
   電話機の機種についても留守番・転送機能など、利便性の高い機種をご提案しました。

3. 別拠点への電話転送

   2拠点間の事務所における電話の直接転送を実現するため、両拠点で施工を実施しました。

現状の使い心地はそのままに、よりお客様にマッチしたシステムの提案と構築を心がけました。

1. 従来の設定を踏襲

   電話機のキー配置・設定については、慣れ親しまれているものを極力変えず、以前と同様の使い方ができるように配慮しました。

2. 新レイアウトに対応した内線番号に更新

   内線番号などについては、レイアウトが変更となった後も更新されていなかったため、お客様とご相談のうえ、番号を再整理させていただきました。

3. 電話回線の光回線化

   ISDN・アナログ回線など多数の回線を使用していたため、使用内容を打ち合わせのうえ、回線を整理させていただきました。
   また、光回線の導入によって、ランニングコストの削減を実現しました。